葛藤

空間が揺れるほどの力でリンはカリグラを飛び蹴りしようとくらわせるがあっさりと食い止められてつかまる。
そう、幼子が大人へと攻撃してあしらうようにだ。なんで?リン真面目に本気で蹴ったのに、それをこうもあっさりと。カリーさんですらたまに驚くほどの力なのに、カリグラはあっさりとだ。ひょいっと足を掴んでするりとおろして、ところどころ見えなかった…カリグラがあまりにも早く処理したから。
こんな戦士、今まで見た事もない……かつてみたフリーザやクウラの戦闘より流れるように。そして軽やかだった。
「…か、カリグラさん「おじいちゃん」おじいちゃん…痛く、ないの?」
「全くだ、幼子の戯れは面白いなー。今の良かったぞ、だが力みすぎだ次は当たるといいな」
「まじ腹立つ!このクソジジイ!!」これがもしかしたら…かつて、母が付き合っていた男。父の前世でありかつての王様……現実味がないというか御伽噺のようだとラディはおもってしまった。
父と母の話は神話のようなそのような壮大な話だな、と娘として感じていた。サイヤ人の戦士であり己にとっては最強の父、そして原初の創造神たる母。神話に如何にもありそうな神聖な話だと。
この男と母となると御伽噺というかなんというか……綺麗に当てはまるパズルのように思う。
「ほら、移動するぞ」
「っ!?」言葉が聞こえると同時に黒い霧に包まれてあっさりと時の巣の前に移動ししてしまう。
門の前にはあのベジータの子だというトランクスと……なにか小さい獣人がいた。
「わぁ!?、急に黒い霧といっしょに……綺麗なねーちゃん来たぞ!トランクス!!」
「てめぇ!そこのブタ!!、お姉ちゃんに触れんな!」
「うっ、ウーロンさん!。おちついてくださいっっ……えっとカリグラさんその人は…」
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