介入

さすが姉、死神戦士と呼ばれ宇宙でも畏怖される女だ。憧れであり、そしてその隣に並びたいと思う存在。
ラディは瞬時に左手に気弾をつくり、リンに突撃して攻撃する。まさにその攻撃は見たこともない会ったこともない、祖父バーダックの技と酷似していた。
なぜわかったか?、それは本能からおそらくああ腹立つ父の遺伝からだ……。真っ向から来て真っ直ぐ来るかと思えば、フェイントをかけて強撃をくわえる拳。己の腕を絡め取り、力の流れにのせて受け流して蹴りを与えてくる。
本当に戦闘センスは姉はピカイチだ、ドゴォ!と重く響く攻撃を受け止めながらリンは考えた。
「相変わらず防御上手いね!リンッ!!」なんと楽しげなことか、姉はサイヤ人らしいサイヤ人の戦士だ。
父とは似ておらず、真っ直ぐそして経験から相手と戦い強くなる性質を持つ。カリーが離していた祖父バーダックとそっくりだと。
口角を上げ楽しみ、リンに様々なラッシュ攻撃をしてくる。
「お姉ちゃんの方こそ!全然衰えてないじゃん!!」しばらく休んでいたはずなのに、その動きは以前と同じくらいだ。
「そう簡単には忘れないよ、毎日毎日戦ってたのだからねっ」姉の不敵な笑みにリンは見とれつつ、ああそうだ……自分がほれたのはあなたのそう言う強くたくましくある凛とした美しさからだと思い出す。
姉の一撃一撃は重い、動きとしては舞を舞うように軽やかなのに受けるもの一つ一つはヘビー級だ。
ダンクがぶつかるような、そのような感じに思え腕が痺れる。
「ほんと、強いよッお姉ちゃん…!」今まで相手してきたトワたちの魔術により強化されたものものよりはるかに。ラディは一撃をくわえたあと、その反動を活かし回転し片手に気をためて強く大地を踏み走り出し攻撃してくる。
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