介入

おまけに相手はその奪ってきた相手の手先、と言ってもいいようなものたちなのだから。
「…わかりました、では取ってきますのでおまちを」お入りを、とラディはいわれぺこりと礼をしてリンと共にはいってきた。リンの方はお腹を満たして満足気そうだ。
「そうそう、タレ。軽く雑炊かな……国重が教えてくれたの作ったからたべてよ」
「ああ、ありがとさん。ひさしぶりだな、ラディのたべるの」
「お前は死んでたからなぁ~!、ターレス」
「カリーっ、おいっ!痛いとこ突くな!脇腹やめろ!!」
「俺おいてあんなスラッグと組みやがったからなぁ!!、くらいやがれ!」子供のように騒ぐ二人を見つつ、ラディの方を見るとカリーたちのやり取りを懐かしげにでもどこか母性ある瞳でみつめている。
その顔にラディッツは、あぁここが母親そっくりなとこかとみた。ラディの横顔に…カリグラが話していた知り合いだという存在と、そこの己が惚れてやまない存在の女の影を感じたからだ。
「もうっ、カリーさんやりすぎないでくださいね………タレは少し反省しないとね?」
「あっあぁ、分かってるさラディ」
「まるでラディはお前らの母親みたいだな」ラディッツがそう呟くと全員ふとラディッツの方へと振り向く。
カリーはそれにニヤニヤしつつ、おまえラディがきたら調子戻ったな?といってくる。
「調子いいやつだなぁ~?、まっでもそうだな……紅一点に近い存在ではあるし?。…しっかり者だからな」
「お姉ちゃん色んな人には優しいもん、親父が心配するほどには」
「わっ私はしたいようにしてるだけよ?、…カリーさんの方がお母さんみたいな時あるけどやっぱどこかしらへんなとこにいくから」
「それはいえてるぜ、ラディ。…ラディは、母親と似てるからな」
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