生きながらにして魔族となり、瞬く間に全てを支配した男。
そんじゃそこらのサイヤ人はおろか神ですら到底及ばない。あのスラッグ相手にも圧勝し、ただ見るだけでプレッシャーを与えたのだから。トワやミラたちも本当の魔族が触れたくないと話していたのだから。
そういえば一部のものたちも自分が復活する前地獄で騒いでいたな、特にあのフリーザなんぞ歯を食いしばり
『やはりサイヤ人は全て滅ぼすべきだったっ……！』と話していたな。カリグラのことを周りの地獄のものたちから聞き、そして悔しがり。いやサイヤ人みなあんなスペックなんぞ持ってはいないぞとおもったものだ。
「スペックだけでもないだろ！、同性とかだなあ～…！！」
「俺たち見ろよ、そーいうこと言って現実から目を逸らすなよな」
「カリグラさま、性別どころか人種問わずモテますからね……あなたも戦いのさなか助けられたりされたでしょ。そのなかで惚れても仕方ありませんよ…！」
「あっ、ナエさんすみません…！。私の戦闘服知りませんか？？」ガチャり、と扉が開きみるとラディがどこか楽しげにワクワクとした目でナエにきいてきた。
「どうしたのですか、軽くメンテナンスをして置いてはいますが……」
「ちょっと、リンと軽くトレーニングしようかなとおもって…からだが訛ってちゃいけないなと」
「おいっ、もう大丈夫なのか？？」あの心の調子を崩し、崩れていた彼女を見ていたラディッツは自分のハードな恋のことをおいて問う。
いくら身内同士とはいえ、サイヤ人のトレーニングは激しいものがある。己がベジータとした時なんぞどれだけ体がボロボロになったことか。
あの、あの己の心に話しかける男の血を濃く継いだリンのも相当なはずだ（偏見ではあるが）。