閑話5

「たとえ運命だろうと、なんだろうと…俺のラディッツを苦しめたのは他ならぬきさまらだ。半端な魔族ごときが、やつのからだを貫きあまつさえ苦しめてなぁ?」ああどんどん己の声が冷たくなっていくことがわかる、先程もそうだったがやはりラディッツの事となると怒りは収まらないところがある。
だがこれでもかなり抑えたものだ、多少は許されるだろう。
「あれはやつが地球を侵略しようとしてオレたちがやった事だ、反撃はするだろう…!」
「それにやつは孫悟空の息子悟飯を脅迫しさらった、孫悟空にとっては息子を守るためにも必要な事だった。やつ自身も兄と共に命を失い、死んだ。…恨むならば恨め、だが……こちらにとっても必要な反撃であったことだ」身体に神を入れているせいか、ピッコロは冷静に事を分析し話してくる。ナメック星人…かつて支配したものだが、普段は争いを好まぬ穏やかなものたちだった。
己も彼らから学んだものはある、だが……この男だけはどうしても許せぬところはある。
「家族を守るためか」己のラディッツもそうだったがな、と小さく地獄の釜から出た鬼たちのような低い声を出すがピッコロには聞こえない。
「…解説ご苦労、憎んではいるが俺はお前を今は殺しはせんぞ。それよりやることがあるのでな」
「……まて、もしお前がその伝説の大魔王でラディッツの前世であったなら……何故やつはベジータたちより戦闘力が低かった」その場を去ろうとするとピッコロは何を思ってか質問をまた投げかけてきた。
ピタリ、と足を止め彼の方へと向き直る。
「ほう、なにがいいたい」
「…やつらは、特にナッパという男はやつのことを弱虫だと罵っていた。当時のオレたちにとっては相当な実力者であったラディッツを」
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