「そのまんまだけどよぉ…、ターレスがダイーズたちと行動するようにさせてから普段同居してたけどそっからまぁしなくなった訳よ。たまに俺がターレスの所に赴いて泊まったりして」あん時は俺たちのとこのラディッツを助けようともしてたしなぁー、と思い出しつつ話し始める。
「その時にかな、家に1人になって…自覚したんだよなあっ俺ターレスがそばにいないとダメだわって」
「…その割には、オレへの気持ち家族がいないとこれか！だったがね」
「わっわりぃ……、ほらいろいろあったりしたし」
「ホントにな、色々あってオレも傷心だ」そばにいないと…、たしかに自分もカリグラがどこかに行くと言った時落ち着かなくなる時がある。
いやいや相手は仮にもサイヤ人の皇帝だぞ、よその自分の前世だぞとおもうがソワソワする時はあるのだ。
「……だが、あいつは恐らく…ラディたちの母親のことが好きだよな」ぽつり、とラディッツが呟いた言葉にカリーはギクッとしながらどうだろうなと答える。
「気遣わなくてもいい…、カリグラの表情からしてもよくわかる。ラディへの接し方でもな」ふとした時に見せる顔や、皇嵐というよその自分の妻についてラディやリンの母親について話す時の顔。懐かしげでありながら、どこか恋しそうなそんな顔。
見ていてよくわかる、ずるい…そんなに彼におもわれてるなんて。
「ずるい…？」なぜそんな言葉が自分から出るか、嗚呼やはり嫌でも理解する……カリーたちの言葉や今まで自分が何故気にかけたか。
「っっ…オレは、やはりカリグラのことがそういう意味で好きらしいっ」あの意地悪ながら人に優しくしてきて、自分のことを見てくれる男が。