準備

「知りませんね」ほら、と戦闘服と中の服を渡す。
「…相変わらず冷たいなぁ。」着替えてください、とぎろりとにらむとカリグラはハイハイと返事して試着室の扉を閉めた。
「…あの、カリグラさんはそんな若い頃から強かったのですか?。」
「……そうですね、自分が出会ったのは17くらいの頃ですが強かったですよ。」大概の戦闘民族に勝ててましたし、とはなす。なんなら同族を笑顔で仕留めてたし。
「そもそもあなたがたで言う魔族…、それらすら圧倒してましたし。むかしから負け知らずじゃないですかね。」ナエがサラリと言うものだから当時の凄さは上手く分からないが、おそらくすごいことは分かる。
「…そんな人がいたのですね…オレの時代にいたら…(悟飯さんたちは助かったのだろうか)」
「あなたがたの時代にいたら大変なことになっていたと思いますよ。」己の思考がわかってなのか、ナエはキッパリと告げてきた。
「僕が見ている限りに思いますが…敵の人達はその時代の主役のような方に合わせて強くなってきてるように思います。」
「主役……」確かにそれで言うと、己の父ベジータや悟空は1.2を争うような強さに近いだろう。人造人間たちも2人に合わせてより強くと来てた。
そのなかカリグラが来たら、どうなるのだろうかとは思う。だが、もっと恐ろしかったのかもしれない。
「あなたにとっては分かりきってるのかもしれませんが…、カリグラ様がいたらより恐ろしかったと思いますよ。そもそも、…あの方は貴方側にいたかもわかりませんから。」
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