久しぶり

「やられっぱなしは性に合いませんよ、私だってリンのことやタレたちのでも怒ってますから……まぁ次会うなら私が仕留めます」
「……(皇嵐そっくりだな)」静かに怒り、闘志を燃やすラディにかつての女の面影を重ねる。
かつて自分も彼女を怒らせた時は静かに迫られて、人生で初めて少しだけ恐怖を感じたなと。
「お前の娘は立派だな、皇嵐」ボソリと呟いた言葉はラディッツには聞こえていたようでなにか懐かしんでるのか?と声をかけられる。
「…カリグラ、お前、その、……あいつの母親となにかあったのか?」
「昔の話だ、なにあいつに似て気丈で強く美しいなと」そう話す姿はどこか楽しげで悲しそうだ。まるでもう会えない、だが会いたいと言いたげに。どこか寂しそうだ。
カリグラが、寂しい…?。少なからずそれなりに付き合いを重ねたが、彼は気高くひとりだろうと生きていけそうないやそう生きてきたのだろうという男なのに。
「(なぜオレはこいつが寂しそうだと感じたんだ?)」目でもやられたか?、何故だろうか。
「と、言うことでおじいちゃん。私の事鍛えてくれませんか?」モヤモヤと考えているとラディが、カリグラに特訓をもちかけてくる。
ラディッツは慌てて、やめておけよ!!といおうとしたが己より早くターレスが真っ先に言葉を発した。
「ラディ!、やめろ!!。そいつはスラッグの腕をへし折ったりあのベジータの大猿を投げたりとかしたやつだぜッッ!」
「…お前、随分と俺の話知ってるな。トワから聞いたか?」
「良いか、鍛えてもらうならまだカリーの方がいいぜ。この皇帝サマはやめておけ」
「…タレ、なんか勢いあるよ…?」
「カリーの方がいいのは同意するが、お前…無礼だな」
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