地獄の様子…何十年ぶりかにあう、バーダックからくみかかられ『ラディッツがいないっ！』と焦る男の反応そしてラディッツのあとにきたナッパやほかの者たちの様子から見ても異様だった。
ラディッツ以上に（おそらく）悪行をしたフリーザたちは特別な地獄などにいたのに、ラディッツはいないのだ。
彼らの反応、そして言動からもどこにもいないと。なぜ居ないのか、とバーダックたちとも話したがターレスは心当たりがあり焦燥感に駆られた。
『黒王っ…！』皇嵐の伯父がラディッツをさらっていったのではないか、と。タダで終わるような男ではない、それは初対面時によくわかっていた。
そこから地獄の果てをめぐり探した、どこにも道はない。だが、何かしらこの地獄に繋がるものはありそうだとひたすら巡った。いつか、いやもしや既にカリーも殺されるのではないかと恐れて。クラッシャー軍団たちも使い巡ったがやはり見つからない、アモンドたちからは無茶をするなと語られるがそんなこと知るかとなりひたすらと。
「………オレが、地獄でラディッツと会えず悶々としてた時にだ奴らが来たのは」砂漠の中のオアシスを探すようにめぐり、ひたすらさまよってた頃に彼女たちが話しかけてきた。
カカロットたちにやり返したくないか、とそして…自分たちはラディッツの元に行く術を持っているという言葉に。
「最初は、もちろん反対したさ…オレはオレのこの手でやりきるとな」そもそも魔族なんぞあやしげでなにをされるかわかったものでもない、地獄の道中で聞いた魔王ダーブラの話や暗黒魔界についてかつて国重が話していた事もあったからだ。
「…ま、ターレスならそうだろうな」