とある2人の話

俺がもうすべて暗いものを背負ってやる、お前の影として。それが、カリグラの成れの果てであの男ににて生まれた自分の天命だからと受け入れていた。
なのに、ラディッツは死んだ。こうなることは目に見えてたはずなのに、どうにか止めようとしたのに動いた歯車は止まず動きやったのだ。
「ほんと、主にたいしてクソでか感情もちですよねー……屍人はこわいですわ」
「なんとでも言え、てめえも似たようなもんだろうが」
「…信長公みたいに、死なせたくなかっただけですよ俺様は。結局魔王の刀は、魔王の刀だと見せつけられましたがね」
「嫌味なもんだぜ、ほんとに。今ごろカカロットは呑気に暮らしてるだろうがよ」キラキラと輝く一等星をみて月鬼は呟く、そうどうせ……光り輝く男は天に愛されるのだ。自分たち影や闇は破滅や絶望を見ていくのに。
天に愛されたものたちは、絶望しても危機的状況になったとしても立ち上がりたすかりそして平和を楽しむ。
そして、自分たち影や闇はどんなに挑んでもどんなに努力しても塗りつぶされていくのだと突きつけられる。天によって。
「奇跡ってもんは嫌味なもんだぜ、ほんとによ……」カリグラ、という存在はそれで言えば闇側の主人公というものであろう。天に抗い、天をくつがえし我が思うままに生きて満月のように満たされてきた男。それの成れの果てが自分、…だから俺にも満たされるようなこと起きてくれよとおもう。
「弱気ですかい、月鬼さまは」
「ナイーブなだけだ、……おら行くぞ次に」だがやってみせる、この嘲笑うじじいを従わせて俺が天を破壊して俺自身がなってやるよ。
12/12ページ
スキ