とある2人の話

「ちっ!、ジジイが…俺の半身をとって喋んなよ」月鬼の左半身が少し変わる南蛮鎧と赤いマントそして赤い目……顔は彼のではあるが髪は黒くなり鋭い。
『いいでは無いか…、少しの気まぐれだ』
「うぜぇんだよジジイ…、ったくでおまえはしんでたはずだがなぜここにいる」
「きさまらに答える筋合いは無いッッ!」
「…へぇ、吐かせろと……?。まっ、いいぜやってやる」ヴァドは短剣をもち月鬼へと切りかかる。だが先程までいたカリグラのほうの半身がその短剣をもち腹部を蹴り反撃した。
『すまんすまん、あまりにもうるさくてなぁ……俺の器に手を出すかヴァド』間違いない、この低い声。他者を潰し跪かせる声、がたがたと歯が震える。
「なぜっ、なぜお前が!」
『…なぜ、と言われてもなぁ…俺はしたいことやりたいことをしているだけだ。そう、例えば歴史改変……とかな』歴史改変?、もしやこいつなにかやろうとしているのか。だがもう1人のカリグラの方は惚れた女のためだ、とこちら側に協力をしているらしいがこちらは己のよく知るカリグラはそうではないのか。
『だが俺たち以外にもしている奴がいるのだろ?、…しかしおかしいなほんにお前は死んだはずなのに』
「きさまのようなやつらをとめるためにだ…!、邪神め」その姿、あり方まさに魔王ではないかとヴァドはおもう。だが通信機の様子、繋げたはずなのに何故か向こうからの応答がない。
これはまた何かしらの空間に入れられたか?、果は機能しないようにされたのかと思考をめぐらせる。
「どういう事だ、……ああそうか界王神かなるほど」月鬼はわらい、ジジイ引っ込んでろと半身に言う。
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