とある2人の話

「お嬢たちがそこから消えたのならば探さないかんでしょ!、月鬼さん!!」月鬼…、国重の目の前にいる男はニヤリと口に弧を描気当たり前だろ?と答える。
「あいつらは俺にとっても可愛い娘たちだぜ?、さがすさ」邪魔するやつらは殺すがな、と冷たく吐く。
「そうですね、ですが月鬼様。おそらく姫様たちは厄介なとこに絡まれたかと、一瞬どこか時空といいますか空間と繋がる気配がありました」空間だと、と月鬼は眉間に皺を寄せて聞き返す。それはかつて己たちが巻き込まれたような特殊なとこであろうか。
世界の狭間には変なゲートのようなものがある、パンドラボックスとも言っていいだろう。ランダムに様々なとこに放り投げられ、それこそ時代も関係なくだ。運が悪ければ一切自分とは関係ない時空へと入れられてしまう。
「…はい、それこそ神が作ったようなものが」
「神……、破壊神ではないか」
「いいえ、どちらかと言えば創造やその辺のかと」ほう、と月鬼は顎に手を当てて目の前から来るTPというマークをつけた男に顔を向ける。
「こいつらのだろうか…翼よ」
「キサマ…!、地球人…??。いや魔族か!」
「さあなぁ、てめえから口を開けヴァルド星人」だがおかしいな、と月鬼は男に問う。
「ヴァルド星人は…とっくの昔に、"俺"によって滅ぼされたはずだがなぁ」
「……(ヴァルド星人…、主を殺しかけたヤツらか)」国重は冷たく男を見る、この男の気己の主のラディッツの体に微かについてた殺気に似てる。
「あんた、もしかして…ラディッツを殺しかけたヤツかい俺様の主を」ラディッツ…?、と男は言葉を吐く。
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