初の大喧嘩

「!?、こっこれは…さっきまでいた助けてくれたサイヤ人のやつか…?」なんか不思議だ、今まで会ってきたサイヤ人とは少し違う。でも、これが『サイヤ人』というものかとわかるほどの力強さが籠った気だ。
「……すごい…」こんなに強いなんて、と悟飯は遠くを改めて見つめた。
ガラガラと崩れ落ちる音を聞きながら、カリーたちはスラッグたちがいる所へと降り立つ。
ばっ、と白いマントをはためかせてカリーはターレスを真っ直ぐ見据えた。
「そんなクソッタレた魔術に頼ってるんじゃ、俺に勝つなんて何万年も早いぜ!。スラッグもな!!」
「…いや、あんたみたいなばかパワー持つ人に勝てるやつなんて限られっからカリーさん」
「っっ、サイヤ人がっ…!。戦う度に強くなりやがって!!」ターレスはゆっくりと脇腹を押さえながら起き上がり、スラッグに対してカリーが特別なんだと告げる。
「この言葉、あまり使いたくないが……カリーは天才なんだよスラッグさん」戦いの神に愛され、そして愛した存在。欲望のままに生きていき、気ままにさすらい自由を愛し広げた男。
故に敵にも容赦はしない、たとえ仲間であろうと裏切れば己の思考のままに蹂躙するのがカリーだ。
同胞ともなれば、生きるか死ぬかの瀬戸際を楽しみ暴れ戦う。まさに戦士としての手本のような男だ。
「天才、天才か…!。このオレを超えるほどの!!」スラッグの実力は決して弱い訳では無い。悟空の超サイヤ人を越すほどの力を持っている。
しかも純粋な悪のナメック星人、そこらの戦士ではかなわないことは明白で彼の名前を聞けば逃げるものたちも多くいる。
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