初の大喧嘩

死神のような、暗闇から出て人の命を悉く根っこから奪い去るような動き…リンのはより洗練されていた。
「…美しいな。」見るものにとってはおぞましく、恐ろしいかもしれないが…これはこれで美しい。黒く長い髪が死神のレースのようで触れたものの命を吸い取るような。
「あなたも中々悪趣味ですよね、カリグラ様。」
「そうか?、俺は美しいものには美しいと答える主義だ。」ほんと、こういう所がなんというかとナエはためいきをつき見る。もうそろそろで決着がつきそうだ。
ーー
「「ぎゃあ!!」」そろって、スラッグとターレスは2人から蹴り飛ばされる。
同じ方向だったらしく2人は顔を見合せ、カリーたちを睨みつけた。
「はぁー、スラッグあんたしぶといね~腕もボロボロなのに。」リンにつかまれぶんまわされたせいか、スラッグの手はかれ木の枝のようにだらりとなっている。
「ッ舐めるなよ小娘!!」最大級の邪悪な光線を放つ、バチバチと皮膚に痛みが走るがリンはそれを冷めた目で見る。
普通のものなら恐れを成したであろう、だがお生憎様自分はその普通から外れたものだ。サッと避けて、斜め上へと飛び脱兎のごとく空を蹴り顔面を殴り地面へと突き落とす。
「ターレス…!」カリーの方も拳に力を込めて、バチバチと紫の雷光を響かせていく。
「お前も地面にくっついてろっっ!!」紫の雷光がナメック星全土へと輝き音をとどろかせる、それと同時にクレーターができターレスは言葉通り地面にくっつきめりこむ。
ばきばきと音が響き、遠くにいるはずのクリリンたちの所まで轟いた。
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