初の大喧嘩

「子孫になんてことをさせてくれるのですか、といいたいですが…やめますよ。あなたのおかげで彼と会えたようですし。オマケに狂気もとめれて。」
「俺は何もしていない、まあ強いて言うなら少し導いただけだ…。狂気に関して言えば、やつの努力もある。」随分とうまいな、とカリグラはいう。
「俺はあの男も欲しいぞ、ナエ」
「ナンパはやめてください、ぶっ飛ばしますよ。」ナンパではないわ、とカリグラは言い返す。いや、はたから見たらそうなのか?。
「カリーはつかえる、いやはやさすがきさまの子孫だ。…王というものがなんなのかもよく分かってる、おまけに皇嵐にも雰囲気似てるしな。」
「初恋引き摺ってます?、じじいの気持ち悪いですよ。」
「まずお前から消した方がいいか、ナエ。あとお前、俺と同い年だろうが。」言っていいこと、悪いことあるだろ。引きずってることの否定は今しないが。
「…カリーのあの力、やはり魔族の……」
「皇嵐の兄のだな。」あの会った時の雰囲気…、父親によって抑えられているように見えたがカリーの嫉妬と狂気が重なってしまい出たのだろう。本人にとってあのようす、はじめてのようだが。
「(それまで上手くサイヤ人の本能が相殺してたのか)」それならば納得がいく、戦闘本能と殺戮本能…カリーは上手いこと戦闘本能が勝っており出来ていたのだろう。
己の器のラディッツから見ていた時も思うが、彼はまさにサイヤ人と言っていいほど戦い好きだ。
「もし、カリーがターレスを殺したらあなたは生き返らせますか?」横からナエが話しかけてくる、この感じ暗に自分に生き返らせて欲しいといってきてるのだろう。
今まで働いてきてやったのだから、と。過去の遺言もまもったのだから。
18/23ページ
スキ