初の大喧嘩

なのに本能が告げてくる、逃げろ。この男には魔物にはかなわないと。
あの孫悟空を相手にした時とは違う、完全に圧倒的強者。あの男…カリグラと似た素質を持つ男、そうか強者としての雰囲気だ。
自分が今まで相手してきたものたちは塵芥のようなものだと教えられるように。
「このオレがっ負けるわけがないんだッッ!」
「押されてるのが事実だろ、お前が今まで相手してきたものたちは…技を磨いてこなかったんだろうよ。いいか、本当の強者は…孤高で孤独だ。」仲間なんぞ下手したら必要ない、なんならその気になればひとりで全てを支配してみせる。ー最強ゆえの孤独ーそして孤高ー誰もが敵わない、誰もが見れば恐れを成してひれ伏すー
「お前ごときが王になんかなれるか、少なくとも俺はおまえにそんな魅力を感じなかったぜ。」ターレスはその言葉にカリーが話す強者が誰かを察した、あの伝説の大魔王カリグラのことだ。
そういえば、スラッグがその男と会ったと話していた…もしかして。いや、だが、それならばラディッツは??今は考えることをよそうとカリーを見る。
「…あの伝説の大魔王のことか、カリー」
「あの方以外居ねえだろ、ターレス……おら来いよスラッグ。てめえに分からせてやるよ、俺ですらあのかたにかなわねえってことをよ。」紫の強大な光線を放ち、スラッグの必殺技と撃ち合う。
「ちっ!」ターレスもそこに参戦しスラッグのと合わせてフルパワーで放つ。重い、とにかく重い。これでまだカリーは全力では無いのかと思う。
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