初の大喧嘩

ばぎっ!とスラッグの頭を蹴り飛ばす。サッカーボール宜しく大柄な肉体ごと吹き飛んでいく。
その様は圧倒、圧勝……このふたつの言葉が浮かぶ光景だ。
「あーあ、こりゃあ…スラッグ死んだねー。」リンはその頃悟飯たちをのがし、ドラゴンボールを見ながらタバコを吸ってた。もくもくと紫煙があがり、ひろがっていく。
ターレスの方も見ればカリーと怒号のラッシュを繰り返すがすべてうちかえされて、あの余裕気なターレスから考えられないほど余裕が無さそうだ。
「ばかだな、あいつら。」かなうわけないだろ、あの宇宙の帝王フリーザから認められたサイヤ人だぞ。
そこらのもの達では到底かなうわけがないのだ。いくらネズミが獅子に噛み付こうが死なないだろ、あれと同じだ。
カリーは左右から来る2人に対して、すっと両手を向けてはなつ父が使っていた技ダブルサンデーだ。カリーはターレスとラディッツ、それぞれに技を教え戦闘を教えた。つまり、師匠だ。なので弟子ふたりの技をつかいこなせて当然なのだ。
「「ぐあああ!」」あのふたりが、壊し屋と恐れられたものたちがたった一人の男に押されて負ける。なんておそろしいことか。
ナメック星が不思議と冷たくなり、極限の寒さへと冷えていく気がしてくる。カリーの気が高まり、あたりを凍らせているようだ。
「…その程度か?、雑魚が。」 なぜだ、何故だとスラッグはおもう。たった一人の男になぜ自分がここまで押される。仮にもオレは悪のナメック星人だぞ!、そしてあのスラッグだ!!。
8/23ページ
スキ