初の大喧嘩

トラウマオメデトー、そのまま抱えていきなと思いつつ目線をそらす。
「まっ、ターレスが死んだら目覚めるんじゃない?。どうせ生き返らせてくれるでしょ、あの親父そっくりなじじいが。」
『まっ、まぁカリグラなら……』
「ならいいでしょ、あたたかーく見守りましょ。カカロットのガキのことはしょうがないから見てやるよ。」ぷつっ、と連絡を切りリンは目の前のカリーへともう一度目をやる。
「(おかしい…普段と様子が違うな)」髪の色も心なしか、より銀色の感じが強まっている。瞳も一瞬赤く、母のと似たような色をしていた。
「(カリーさんってどっかの星とのハーフじゃなかったけ、なのにどうして…あの感じ…原初の魔族のじゃない)」母さんのと似てるような、とふとおもう。いやまさかだがそれなら辻褄は合う……だがこれはいえばやっかいだなとリンは腕を組む。
「面倒だねぇ、おいカカロットの息子。少し下がってな。」
「あっ、あなたはサイヤ人…?」
「そういうとこ、はやくさがりやがれ!」
「っはっ、はい!!」悟飯はふとリンのその姿に1人の恐怖の男を浮かべたが、殺気にうろたえて何も考えれず少し下がる。
「あの人、強い…!」カリーのことを見つつ、今何かを食べた2人をひとりで相手しているがあんな簡単にあしらえてしまうなんて…。なんて男だ、と見る。
「…当たり前だ、現代最強の男なんだから。」誰よりも何よりもサイヤ人の誇りを強く持ち、今まで生きてきた男。あのフリーザ軍の過酷な仕事でも上であれたのは他でもない彼の強さからだ。
「…さて、どうなることやら。」
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