初の大喧嘩

ああはじめてだ、こんなドス黒く暗い感情はサイヤ人の闘争本能でもないどこか薄汚い殺戮本能のような心が出てくる。
まるで…なにかの片割れが目覚めたかのように。らしくもない言葉だ、普段の自分ならよく生きててくれた!とターレスに抱きついただろう。
だが、今この心にあるのは…ターレスが他でもない別のやつによってここに居ることそして自分でもない野郎を相方にしていることへの怒りだ。止められる気がない、この心ははじめてで止める方法がわからないからだ。
「おまえっ…!?」スラッグが何かを言う前にカリーは顔面をつかみ、フルスイングで遠くへと投げて追いつくように飛び腹を下から蹴る。
「ぐほあ!?」紫の血が夥しく出て、カリーの顔にも返り血が着く。その途端ぷつり、となにかが切れた音がした。
カリーはその音とともに狂ったように笑いだし。
「っふふふ…ふっクククッ……くっはーはぁはぁっっはっは!!!、もっと泣け!さけべ!!」瞬時に消えてスラッグの顔面にエルボーを食らわせて地面へとめり込ませるように叩きつける。
「てめえら全員!皆殺しだッッ!!」ああ、封じていた殺戮本能が出てしまった。
「うわっー、あれ完全に切れてるわカリーさん。」
『ちょっと!、リン!!。あれどうにかできないの!?』時の界王神から連絡が入り、リンは鬱陶しそうに相手をする。
「あのさ、別にここの時代のじゃないから良くない?。あの二人、…まっカカロットのガキが殺されたら面倒だろうけど。」ちらり、と悟飯の方へと目線をやる。どうやらカリーのブチ切れ姿に震えてるらしい。
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