初の大喧嘩

そして自分たちだからこそわかる、目の前にいるターレスは自分たちがよく知っている男だと。
「…カリー、なぜっおまえが…!」
「それはこっちのセリフだぜ!、ターレスっ。なんですかその緑の野郎は!、なあ!?。俺は!!?」
「カリーさん、空気読んで。」
「緑って…!、オレの事か!?。サイヤ人めっ!!」
「ああそうさ!、緑やろう!!。てめえを今から引きちぎってあしたのサラダにしてやるよ!。」きっ、とターレスの方を睨む。やはりあいつだったのか、とカリーは良かったと思うと同時に怒りがふつふつと出てきた。
俺を置いて、そんなヤツと手を組んでたのか……ああそうかこれが嫉妬か。なるほど、今初めて俺は本当のものを抱いたのかもしれないとかつての初恋を思い出す。そしてラディッツのことが過ぎる、皇嵐のことで思い悩み生きて来た男を。
「お前は、大した男だぜラディッツ…」俺はこらえ切れそうにもねえよこの怒りと感情…、ターレスなら俺の気持ちだとわかって受け取ってくれるだろ。
リンが恐る恐ると自分の顔を見てきてることが分かる。今自分はどんな顔をしてるのだろうか、ターレスがたじろんでるあたりよほどこわいのだろう。
「カリーっ、話を聞いて「ターレス」!?」ばぎぃい!!!!、骨がおれるような鈍い音が辺りへと広がる。ぐあっ!、とターレスは声を上げて地面へと転がる。
スラッグは何が起きた、とばっと目の前を見る。そこにいる男の目は黒く、そして暗い。
「……一度死ね、この場にいるクソとともによ。」
2/23ページ
スキ