絶対なる皇帝、そして宇宙の魔王や宇宙の悪夢と謳われた男。原初の魔族の長である者をしたがえさせ、おのが意思のまま操る男なのだ。
悪意を増幅させ、洗脳する術なんぞ効くわけが無い。なぜなら元から限界を突破した悪意そして感情を持ち認識しているのだから。
「っ！」ミラは何とか立ち上がり気弾を放ち、かつてブロリーが使っていた無数の気弾を炸裂させる技をカリグラへと放つ。
どうにかこの男の死の足音を止めなくてはならない、と認識したからだ。人形ではあるが、ただのでは無い自分は感情もあり強者であるというプライドを持つものだからだ。だがこの歩く男はそのプライドはおろか、なにもかもをへしおろうとしてくる。
「ミラっ！、よけなさい！！。」そのときだ、突然トワの声が聞こえてきて驚いたのは。なぜだ、と思い見ると突然認識できない力でまた吹き飛ばされた。
そして腕がへし折れる音が聞こえる。
「っぐああ！！」痛覚は鈍いはずなのに、痛いという感覚が体を走り巡る。なんだ、一体何が起きたとおもうとカリグラがなぎ払いをした姿勢で歩み寄ってきた。
「…くだらん技だな、ほんとにくだらん。しかも汚れすらつかんのとはな…パフォーマンスか？、俺はどうせなら能や雅楽が今は見たい気分だがな。」猿まわしには飽きた、あきた、アキタとカリグラはいいミラの頭をつかみ地面へとめり込ませる。
「っっ！！」声が出ないほどの激痛が走る、しかもこの痛み…ミラが壊れるか壊れないかの力で痛めつけに来ている。
トワの方も途端に首が圧迫されるような感覚が走る。