護衛/対面

ミラがぶつかったトワは共に地面へところがされ、ゆっくりと顔を上げる。
「……」無表情、無音。その言葉ふたつがあう顔でカリグラはトワをみていた。
貴様なんぞ塵ほど興味もない、といいたげに。ああ、この男から逃げられないのだと現実がトワに突き刺さる。
「お前、わざとか…?。俺のラディッツへあのようにしたのは。」
「しっ、知らなかったの…!。」トワは何とか言葉を出して震える、カリグラのその瞳…ひたすらに冷たく凍りつかさんとする目がこわいからだ。
「過去を、ラディッツの死を侮辱したような仕打ちがか…?。」拳でトワの顔を殴り、脳震盪を起こさせる。
「わっ、わたしたちは暗黒魔界を復活させたくて…!?。」髪の毛を乱雑に掴まれ、トワはカリグラと目が合う。
異様に惹き付けられる赤い瞳は魅了されるような感覚を覚えるが、奥底にある怒りや憎悪はトワを恐怖へと落として言った。
「ほぉ、では俺が戦ったラディッツのもか??。」笑わせやがる、たかが虫が何をしようと無駄だとそのことばにトワは怒りを覚えカリグラにも…ラディッツたちにかけた魔術をかけようと杖を使う。
ばかな抵抗だとわかっている、だが腹立つのだ。カリグラのそのあざけわらったかおが。
緑黒い光がカリグラを包み込むが、かき消されまたなぐられる。
「無駄だ、俺に貴様ごときの効く訳がなかろう」悪意を刺激する魔術だったか?、とまたゆっくり歩き始めミラたちの方へと向かう。
「魔王が悪意ごときで操られると思ってか?、え??。」
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