護衛/対面

「現にカカロットにはあんた負けたでしょー、油断して。やるにしても…"正確になおかつ俊敏に仕留めないと"」リンのことばにベジータは正論と確かな彼女の経験を感じて舌打ちをする。だが、その言葉はーー
「(ラディッツのやつが言っていたのと似てやがる…)」こいつは…ラディッツが把握してなかった妹あるいは姉だろうかと思い始めた。
ーーー
時の界王神は、彼女の様子を見て両親について思い出していた。
「やっぱり……彼女は、ラディッツの子なのね…」見た目は母親に似ている、だが出す表情と言葉の使い方そしてなにより戦い方……何もかも彼女の父ラディッツにそっくりなのだ。
違うところと言えば戦闘力くらい、だが…もし、もしラディッツがカリグラの力を使えるようになっていればこうだったのだろうと思い起こさせる。
「確かに……こやつは、父親ソックリじゃな。」ピチピチギャルじゃなく死神だ、死神と老界王神は話す。
あの皇嵐の子だと言うのに、生命を尊び慈しむ神の子なのに。いやだからこそ、このような性格なのかもしれない。
「もし、ラディッツじゃなくこの女が悟空をむかえにきていたりしたら…未来は変わってたのやもしれんの。」今の映像でも惑星ベジータの滅びた真実を聞き、ドドリアが震えながらフリーザのことを話すのに対してラディッツが悟空に対してベジータたちのことを話しゲスのような笑い方をしてた時と同じことをする。
何故ここまで性格が悪くなれるのか不思議だと老界王神はおもう。姉の方は父たちのことを思い出し、倒れるほど繊細なのに。
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