護衛/対面

「はいはい!、分かりましたよー王子様よ!!」リンはばっと左手に気をため始める。とりあえずベジータがやつにとどめを刺すように誘導をすればいいだろうとかんがえた。
ならば、使う技はこれだと。バチバチとスパークの音がなりひびく。皮肉だが親父のこの技は使い勝手がいいーー
「プレゼントしてやるっ!」ばっ、と父ラディッツが使っていたサタデークラッシュを放つ。
ドドリアはベジータのラッシュをかわすことに精一杯になっていたとこぶつかり身体が雷を受けたかのように痺れる。
「ふんっ、やるな……」ベジータは己の見た手が当たっていたと思い楽しげに笑う。
仮にこいつがラディッツの子なら、ひよこが大鷲をうんだようなものだ。
「サポートしてやるんだから、仕留めてよね」リンも共に地面から空中へとあがりつげた。
「こっ、このぉぉサイヤ人がァァァー!!!」ドドリアは怒り狂い気を放出させてリンへと突撃した。
「後ろ」リンは避けて、ドドリアのからダを蹴り上げる。
そして喉元を殴りふらつかせた。ベジータも負けじとくわわり、ドドリアに気弾を放つ。
「あれれー?、エリート様。サイヤ人ごときに負けるんですかー?」リンは楽しげに笑い、ドドリアへと言う。その赤い目は…蛇がネズミを見定めるかのように冷たくどこか生ぬるい感覚だ。
ぬるり、とドドリアは自分の体に大蛇がまとわりつくような感覚がしてきた。
「っっ!」ありえない、この女ベジータの強さもだがこいつのもありえない。サイヤ人とはここまで強くなるのか、と恐怖を覚える。
2/15ページ
スキ