護衛/対面

ベジータとドドリアはお互いの間合いを図るかのように睨み合っていた。
そこにリンはくだらん事を、と思いつつ静かに降り立つ。
「きさまは…!?」ベジータは、はっとしてリンをみた。その姿はかつて共に居た男を彷彿とさせるが…雰囲気が違う。
やつよりはるかに黒く、極寒の土地にある氷のように冷たい。
「ラディッツの娘か…?」いやだがやつにはいないはずだ、基本としてナッパや自分と共に居て時々事務仕事もこなしていたくらいだ。
子供をこさえる暇などないなず、ラディッツの気と似てはいるがどこか違うし。
「いいから、一緒にやろうよ王子。」リンはベジータの質問に答えを返さず、ドドリアへと意識をやらせた。
ーそもそもここの親父のガキでもねえし私ー、まずそこもある。他の連中の話を聞く限り自分たちのとこのじゃないなと。
ドドリアは、先程の女だと冷や汗をたらりと一筋垂らす。
「おっおまえ!、ザーボンは!?。ザーボンはどうしたんだっ!!」
「さあな」リンは腕を組み口角をにやりとあげて、ドドリアへと返事をする。
「まっ、いきてんじゃないの?。しらないけど。ホント無様だよなー、サイヤ人ごときにやられるエリート様よ。」こいつ…、やはりやるやつなのかとベジータはみる。気の量はたしかに膨大だ、おまけにあのザーボンから離れてここに来たのだからそれなりの実力があることは伺える。
「ふんっ、まあいい…さっさとこいつを倒すぞ。」ほかの地球人どもよりはつかえるだろ、と判断してベジータはドドリアへと飛びかかり攻撃した。
1/15ページ
スキ