閑話4

コンコンッ、と軽くノックの音が聞こえてくる。
「はいっ」ラディッツが戻ってきたのだと思い、返事をすると扉が開いた。
「悪い…、調子はどうだ?。」皿とペットボトルをお盆に乗せて運んでくる。
心配そうに見る目は父に似てるようで違い、くすりと思わず笑ってしまう。
「お陰様でだいぶいいですよ…、ふふっ。」
「なんだっ、なにかおかしかったか??。」
「いやっ、…ラディッツさんっておもったよりすごく気遣う人なんだなって。」なんだか思わず笑ってしまう、父とは違いすぎてかいや違う父と重なるところもあるが違うところはとにかく違くてだ。
「お前は女だからな、それに……変なことを言うがお前には元気になって欲しいとは思う。父親代わりとは…言わんがな、甘えてくれ。」
「えっ、でも私…赤の他人ですよ?。」
「数少ないサイヤ人のだから、…とも言うがそれを抜きにしてもお前には甘えてもらいたいと思う。頼りないのかもしれんがな。」近くにミニテーブルをはこび、ベッドの横に置きおぼんをのせる。
少し恥ずかしいのか彼は顔を赤くしていた。照れくさいのかな?、とラディはおもい父に似て複雑で避けようと思っていたが彼は本当に違うのだと思い反対に心が軽くなってきた。彼本人を見ようと思い、ふわりと微笑む。
「ありがとう、ラディッツさん。」その顔は本人から見えることはないが、母皇嵐が他者に向けてた慈愛の笑みにそっくりだ。
ラディッツの方もつられて笑い、ラディの頭を撫でる。
「構わん、それ食えるか?。」
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