閑話4

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ラディッツの言葉にラディはなにか思ったのか少し俯きながらうなずいてきた。
なぜその言葉をラディッツが言ったかと言うと、未だ盗聴しているカリグラの器の方がここだけいえと話してきたからだ。
「(ほんとに騒がしいやつだな!、きさまがいえっ)」だが…ラディに元気になってもらいたいのは自分も思っている、ここまでボロボロだったのかと様子を見てて衝撃を受けたくらいだ。
メソメソと泣くな、と普段の自分なら言うが事情や彼女の不屈さそして努力を貶しそうで素直に彼女のことを弱くないといったのだ。
『……ラディが親父のことを気にしているとは思わなかった。』ぽつり、とカリグラの器の方は話してくる。そこまで気が回らなかったのか?、と思うがああなるほどこいつは…
「(オレ以上に親父たちに劣等感などを抱いているのか)」自分は違う、とすぱりときって。分かられるわけない、分かられる気もないと。
『俺はラディのことは素直に喜ばしいとはおもっている、親父とも似ているがこいつなりの戦い方があるからな。リンは……俺そっくりだが。』そこは同意するぞ、と思う。今頃こいつと同じくなにかしてるのだろうなとも。
「…お前がお前の見てきた父親を信じるかどうかだろ。あとは。」祖父に劣等感を抱く父、あるいは娘愛しさに妻愛しさに奮闘する父親。そのどちらかを信じることでは無いのか。
「オレからすれば…無謀なことに挑むような男だ、お前たちへの愛からでは無いのか?。」なんてくさいことをいうのかと自分にも思う。
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