閑話4

「…ごめんなさい、迷惑…掛けましたね。」ほんとバカだ…会ったばかりの人に迷惑かけちゃうなんて。一流の戦士失格だ。
最初の時もお父さんだと思って抱きついちゃったり、泣いたりしたのに。
ラディッツさんは少し申し訳なさそうな顔してる、ううんあなたが悪いわけじゃないの。
「…私がっ弱いから…」倒れたんだ、戦闘力は確かに私は誰にも負けるつもりないほどにある。でも、こうやって糸が切れると倒れちゃう。
お父さんとお母さんのことはどうにも弱い、命を屠ることとかには躊躇い無いけど。
「……お前は、弱くない…」
「えっ」なに急に、ラディッツさんは突然言葉を出してきた。
「お前は弱くない、妹のことも守ったりしていたのだろ。……少しだけ話を聞いた。あいつも…お前の父もお前のことを1度たりとて弱いと思ったことはないだろう。」むしろ誇りだったのではないか、とラディッツさんは何かをわかったかのように話してくる。
なんで、貴方は父を知らないはずなのに…。同じだからなのかな、一応。
「…悪い、お前の親父のこと全てわかっている訳では無いのにな…」軽く目を伏せてラディッツさんは私に謝罪をしてくる。
でも、……確かにお父さんは私のことを一度たりとて弱いと言ったことは無い。カカロットの子供には話してたけど。
『お前たちは俺の誇りだ』そう言って、良く撫でてきた。ああダメ、また涙が出てきちゃう。でもなんで、なんでだろ…ラディッツさんの言葉に一瞬お父さんのを感じたのは。
『お前は弱くない』
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