白銀の死神戦士推参

あー、つまり侵入しやすいところが自分ということかと思い頭を抱える。
とりあえず…こいつが、ラディの父親だとわかった。よく意識を落としてみれば、なるほど…リンと似た顔つきだ。カリグラともそっくりだ、自分と同じ顔のはずだがこちらの方が不機嫌というか親父に似てる気がする。
『おい、ラディが倒れたとはどういうことだ?。』ハッとすると時すでに遅い、カリグラの器の自分は冷たい空気を出してきてとたん呼吸がきつくなる。とりあえず、カリグラに気づかれるとまずいと思い玄関から出る。
『どういう事だ、なぜラディが倒れる!』
「っっ知るか、なんでもトラウマを」その言葉を言うと男は黙った。心当たりがあるらしく、ためいきをつく。
『やはりあのことか…、クソが。まぁいい、お前今から娘を迎えに行くのだろ。』
「ああ、そうだ。」なら、とカリグラの器は迎えに行ったあとにでもしろとラディの看病に使うやつをつらつらと述べてくる。フルーツや脱水を起こさせないための飲み物などを。よくもまぁ細かいことにまで目が行くものだ。
『それをしておけ、あいつは…寝かしておけばだいたいおさまる。発作が起きたら…リンがいたら、やつに頼め。』
「カリー、やつらもこれから任務だ。」
『…チッ!、ならばお前がしろ。毛布でもなんでもつかませておけばおちつくが背中をさすってやってくれ。』こんなに話せるならお前が来たらどうだ、と思うがよく見るとこの男赤い鎖が体にくい込んでるように思う。それなのにこんなに話すのか?。
『俺が出来たら貴様を殺してでもやるぞ、だが…できないから頼んでるだけだ。』
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