閑話2

ただ、ひたすらひたすら考え考え考え考え考え考え………問い詰めていけばいい。
「皇嵐様は、そなたのことをようはなしておる。お前がなくなったことも知っててな。」
「っ!?、それまでも……」皇嵐は知ってたのか、とラディッツは思う。確かに知りかねないかもしれない、あの黒王のことだ皇嵐を絶望に落とそうと言うだろうと。
「ああ、だが…あの方は強い。」
「"ラディッツなら、私のことを助けてくれるから"そう言うて諦めておらぬ。」ずっと、ずっと待ってると待つだけじゃない私も抜けてみせるからと頑張っておられるぞとガイウスはラディッツに告げる。
「皇嵐……」あの女はやはりつよい、花のような可憐さを持ちながらも大木のようにしっかりと構えて自分の立ち位置を示してくれてる。
「伝言、頼めるか…?。」ラディッツはそれなら、とガイウスに声をかける。
この男なら頼みを聞いてくれそうだと感じたからだ。ガイウスは、ふっと笑いもちろんだと答えてくれる。
「…愛している、とこの先も永遠に。迎えには必ず行くから待ってろとな。」絶対に絶対に、昔と変わらないお前を探すためなら幾年もかけてでもやる。
共に朝を迎えるためにも、必ず。
それと、とラディッツは…仕方ないと心に抱えてた言葉を出す。その時の声は…彼のものでは無かった。
「『お前は悪くない、カリギュラ』」何者かもわからん、名前も違う。だが何故かその言葉が咄嗟に出た、ああ出したらスッキリした。
のどにつかかってたものをだせれたように。
「…そなた、なぜ…」
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