閑話2

相も変わらず救われてばかりだと、目頭が少しあつくなる。
「…ふんっ、勘のいいヤツめ。」
「…あなたに仕えて何千年たったと?。言うたはずですよ、彼に手を出すなと。」途端ガイウスの髪の毛先がカリーのような銀髪の色になり始める。
「人間風情が…、我に逆らうか?。」
「余との約束を破ったのは貴方だ、いいのですか?。皇嵐様の機嫌を損ねても。」
「……そなた、あやつに言われたか。」
「少しですね、…外に出ることが出来なくてもあの方はわかっておられますよ。」チッ!、と黒王は盛大に舌打ちをして帰るといい煉獄から立ち去り空間に2人だけとなった。
「……っっ!」思ったより力を使ったのか、ラディッツは膝から崩れ落ちる。
「…無理もない、そなたはいままでつかうたことのない力を無理やり引き出したのだからな。」ガイウスの髪は金髪へと戻っており、まゆをひそめラディッツのほうをみてくる。
「…助かった、…皇嵐のもな」
「…何、昔の友人との約束を守った迄だ。ラディッツ」
「なぜ、俺の名を…」
「旧友と皇嵐様が話していたからな、今はまだそこから出せれぬ。」すまんな、とガイウスが言うと同時に赤い鎖がまた自分を巻き始める。
普段の自分ならとっととここから出せ、と言いたくなるが今は何故か
『お前は悪くない、俺のせいだ』といいたくなった。なぜだ?、そもそも出てきた言葉はらしくないものだ。
「…いい、俺は俺で出てみせる。」赤い鎖は自分の力を弱めようとしてくるが、上手く利用すればいい。
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