閑話2

「きさまの施しなんぞ、ゴミの価値すらないがなぁ?。」二人の間の空気は途端に冷たくもあり、マグマのようにあついものになる。 龍虎相対、まさにその言葉が似合うような雰囲気だ。
「俺を地獄ではなく、ここにやるとは趣味が悪い男だ。」
「愛姪に近づく油虫は徹底的に屠り去る主義でな…」ほんに、と黒王は心の底からの恨み神の怒りを出す。
聞くものによっては恐ろしさのあまり、震え上がり今すぐ逃げたくなるようなものを。
「ラディッツ、という存在そのものを全て消し去ってやりたいわ。」
「おお、残念残念。俺の1人すらできないのになぁ?、やってみろよ他の奴らなんぞどうでもいいが…俺は油虫結構無様だろうが惨めだろうが生き残って皇嵐を取り戻してみせる。」クククッ、と不気味にまるでホラー映画にでも出てきそうな化け物の笑い声で低く笑いラディッツは黒王をあざけ笑う。
滑稽では無いか、原初の魔族どころか神がたった一人の男に振り回され一瞬で塵芥のように消せれたはずなのに消すことできず苦戦する姿は。
とても無様、ほんに無様だ。己に挑発されたせいで美しいかんばせは醜く歪みおどおどしい赤い目はラディッツを貫かんと睨みつける。
「…下賎なゴミが、未だ諦めぬか。」
「諦めんさ。」諦める理由がない、やる理由もない。たとえ困難な敵に阻まれようと、神仏や悪魔が邪魔をしようと。
彼女が、皇嵐が教えてくれたから願えば叶うと。そのためなら、化け物になろうと構わない。ふつふつとじぶんのからだのそこから浮き上がるものを感じる。
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