特異の戦士たち

己の妹のチョロさというかなんというか、ラディはため息をついてしまう。
「…あれなら、私直接行きますよ。カリグラ、さん。」
「おじいちゃんでもいいぞ?、俺はラディッツの中にいたしお前の母親とは古い付き合いだ。」そんな堅苦しくしなくていい、とカリグラはラディたちに声をかける。
「わかったよ、クソジジイ。」
「おい!、リンッッ!!!」容赦なく飛ぶリンの罵倒にカリーはとめにかかる。
「ははは!、ほんとにラディッツそっくりだな!!。好きに呼べ、だが…生意気な口を聞けば……な?。」ぞくり、とリンはカリグラの目に殺気を感じて椅子から立ち上がり1歩下がる。
「(何こいつの、カリーさんよりやばいじゃん)」一瞬、心臓を撃ち抜かれたような感覚がしたでは無いか。当の本人は頬笑みを浮かべて、こちらを見てきているが。
「そう怯えるな、さすがの俺もラディッツの娘には乱暴なことをしたくない。ラディ、ちと待ってろ。」わしゃわしゃと頭を撫でてカリグラはスカウターを取りトランクスと話し始める。
「……なんか、あの人不思議ですね。」
「ん?、あー……まぁな(あれがカリグラ…、めちゃくちゃ大人じゃねえか)」
「お父さんと似てるけど…、なんか向こうの方が大人というか…国重みたい。」父の刀の付喪神、カリグラ程では無いが歳を重ねて大人のものを思い出す。
そういえば、うっかり離れちゃったなとラディはおもった。
「…いや、あの人オヤジよりやばいよお姉ちゃん。」あの殺気…、ただものじゃない暗に自分に言ってきた。
『生意気な口を叩けば消すぞ』、と。大人の余裕と言うよりいつでも消せれるからだ、といいたげに。
7/14ページ
スキ