事件発生

「見たとこ、星と言うより空間なのかなって…。なんで、こんなとこがあるのかなと。」
「様々な時代の人たちや時空の人がどうしてここに来てるのかなと…」
「ふむ、そうだな…。強いて言うなら歴史改変を阻止するためだな。」そこからカリグラはタイムパトロールのことを彼らに説明した、そしてミラやトワのことも…。
自分にとって彼ら3人はとてもいいものだ、カリーはナエの子孫であり原初の魔族の血を持つサラブレッド。姉妹は言わずもがな、あの器のラディッツの血を半分ももっている。彼らがしてくれれば、自分は自ずと力も集まるし干渉もしやすいからだ。
高性能のGPSが手元に来たようなものだ、どの時空であろうとより正確に精密に力を使わずやれる。
「暗黒魔界……、母さんが前言ってたっけ」面倒な連中がいるところだと母は自分に話してくれた。もしかしたら、あなた達に絡んでくる時があるかもしれないからと。
その時はとにかく魔王ダーブラとその妹に気をつけろと言われてたっけ。
「その妹がそのトワだ、さすが皇嵐だな。」
「ふぅーん、やっかいな連中なんだ。とっとと殺せばいいのに。」
「……出来ねぇんだろ。」カリーがそのリンの言葉に反論する。
「そいつらが時を操ったりなんなりするってことは、時空移動も可能ってことだ。言うてしまえば、どの時代に何をしたか…それによってもかわる。」衝動的に殺しちまえば何が起こるかも分からねぇ、とカリーは今までの経験からリンにはなす。
「…それこそ時代の化け物たちとか呼び起こされかねないだろ。」
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