事件発生

「こいつ、ほんとに楽しそうだな…」ラディッツは若干引きながらカリグラの方を見る。
クスクスと笑う動作に、少し可愛いと思ってしまいいやいや男に何を考えてるんだと否定する。
「っあー、確かにカリグラ様の言う通りリンはあのくそ生意気とそっくりなんですよ。」
「カリーさんまで…!。」
「ラディッツもな、17そこらの時とかそういう態度だったんだよ……まあだから謝罪がたいへんで。」そうだ、よくあいつはさりげにベジータやナッパに嫌味を言っては怒られてとうの本人は興味なさげによく言っていた。
『所詮下民のことばですよ?、まともに相手しない方がいいでしょ。』と、いやお前わざと言ってるだろとカリーは思いながらよくその光景を見ていた。そして、ラディッツにゲンコツして謝らせると。 懐かしい…やつが死んでからあまり思い出さないようにしてきた。
辛くて、悲しくなるから。あの時の死ぬ直前最後に会った彼の顔を思い出してしまうから。
酷くすさみつつ、だがなにかをやってみせると決意していた顔…フリーザに反抗したバーダックそっくりの顔を。
「そう…大変だったんですよ…」嗚呼、俺はもうあの親子を見送ったのかとふと思った。
ーほんとに、バカ野郎共が…親父そっくりだよラディッツ。お前もー
「あの……」ラディが、カリグラに話しかける。よく見るとドリンクの中身はもう無くなっていた。
「おかわりか?、いいぞ。…ああここの土地の話か。」カリグラは席から立ち上がりグラスを受け取りラディにいう。
「あっ、はい。聞きたくて……」
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