事件発生

「…父が私に名付けたので…」まもるために、娘達がいとすこやかに育つようにと。
「…上級戦士なのだな…」自分と違い、周りから認められての。赤目なのはどこかとのハーフなのだからか。
「母親は、皇嵐だろ。」お前たちふたりとも、とカリグラはいう。
「はい…」
「私は小さい頃に離されてお姉ちゃんと比べておぼろげだけど…、よくしてもらったよ母さんには。」
「驚くのも無理ねぇよな、…こっちのラディッツはがき2人持ってんだよ。しかもレアな女サイヤ人を。」向き合ってみてもわかる、気が自分とほぼ似てるのも。
見目は長女がソックリなのはわかる、だが目付きや仕草は次女がいちばんそっくりだ。生き写しのように。
『俺の娘たちに触れるなッ!』まただ、声が聞こえてくる。
「(触れてはないだろ!)」ラディッツがそう思うと、カリグラが軽く頬をつまんでくる。
「いたっ!」
「意識を飛ばすな。」危ういぞ、とカリグラは伝えてくる。こいつ、もしかして聞こえてたのか?。
「…?」ラディのほうはきょとん、とラディッツの方を見てくる。その仕草に思わず無いはずの父性がでてきそうだ。
「…大丈夫だ。」
「はい…ほら、次はあんただよ!。」ラディが妹に対して軽くこづく、妹は舌打ちをして仕方ないなとはなしてきた。
「…ラディ姉ちゃんの妹のリン。上級戦士。」父親としてのプライドは大丈夫なのだろうか、とラディッツは密かに向こうの自分に思う。
だがあの様子、一瞬感じた気…
「(オレより強い…)」カリグラの器だからだろうか、それとも…子を持つ父親としてか。
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