事件発生

「ねえあんた」途端、妹の方だろうか先程ラディッツの声そっくりな声を出した女がカリグラに声をかけた。
「ん?、なんだ。」
「あんた……母さんとなんの関係なの。」
「……」気のせいだろうか、カリグラの顔がとたんに闇を持ったのは。だがほんの一瞬でふっ、と笑ったあと妹の頭を撫でる。
妹の方はすごく嫌そうな顔をするが、抵抗しないあたりまだいいのだろうか。
「…そうだな、気になるか。…昔世話になったやつだ、そのまま。強いて言うなら生きる意味をやつは教えてくれた。」これでいいか?、とカリグラが話すとふぅーんと妹の方はいう。なんだか興味無さそうだ。
「まっ、いいけど母さんの浮気相手かと思った。 」カリグラはその言葉にがくっ、と崩れかけ頭を押さえながら立ち上がる。
「浮気相手、ってなぁ……2000年前のやつがどうしろと。」
「あっ、親父が浮気相手か。それだと。」
「リンっっ!!!、お父さんに失礼でしょ!。」
「えーっ、でも親父より断然いい男だよ?。興味ないけど。」
「リン、…ラディッツと比べるな。俺らのとこがあれなだけだから。あれであれなだけ。」いや意味わからんぞ、そこのオレとラディッツはいう。
そしてなるほどこの妹の方は…リン、という名前なのかとラディッツはみる。
長女の方が自分と見た目似てる気がしたが…、ふとあの聞こえた声を思い出しラディッツはこの妹の方が向こうの自分とそっくりなのかもしれないとおもう。
「…俺のラディッツはどういう教育をしたんだ…」
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