事件発生

「ほら行くぞ、ラディッツ。」カリグラはもう玄関を開けていた。
「お前っっ!、早いぞ!!。」
「なぁーに、いいものは早く見たくてな。」ほんとにこいつはあるがままというか、感じたものには一直線だ。
なぜ自分がそいつらを見たい、と思ったかは分からない…そして聞こえてきた声も。だがわかるのは、一つだけだ。
とにかく、自分は何故かカリグラの過去に向き合いたいと思ったからだ。こいつがなにをかんじてきたか、そして何を思ってきたかも。
2ヶ月の間にふと来た、ベジータがカリグラに対して言ったことがあるからかもしれない。
『弱虫ラディッツに教えてもらうのか?』実力あるサイヤ人ならば、ほかがいるだろとベジータはカリグラにいったのだ。
だが、カリグラはその言葉に淡々と述べたのだ純粋なラディッツに対する評価を。
『俺は、無謀と勇気を履き違えず慎重に行き勝ちを得るラディッツを評価している。きさまのような未だ分からず、ラディッツのことを見れてないやつに言われる言葉はない。…だから王子止まりなのだ。』あの時のベジータの顔は滑稽だった、だが自分に対する評価を少し変えていた。
カリグラからの純粋な評価と自分を見てくれていること、それに嬉しい気持ちに変わりはない。だから見ていたいとおもった、彼という存在を。
あのベジータが論破される姿は面白かったが、その気持ちはベジータには内緒だ。
共に玄関から出ると、何やら騒がしい。ザワザワとあたりはナメック星エリアの方を見ている。
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