事件発生

目の前を見るとなんとも言い難いオドオドしい歪んだ空間が見えてくる、先程までは赤かったのになんだこの不気味なのは。
「これ、なんて言うのかな。」
「大気圏とかのでもねぇよ…!」地獄の狭間、そう言ってもいいくらいのだ。
「邪魔してぇヤツでもいんのかよ…うお!!?」ガダンっ!!、強く宇宙船が揺れ始める。机やソファが隅へと落ちて言ったり、不規則にガタガタと揺れる。どんどん揺れは強くなり、宇宙船が今にでもフリーズしそうな音までも聞こえてくるのだ。
「おい!!、お前たちはお互いに捕まってろ!。」俺がどうにかする!!、とカリーはいう。
「カリーさん…!」
「安心しろ、俺はこれでも50年は軽く生きてんだぜ。」かなりのエネルギーを使うが、とカリーは気を放出させて宇宙船を覆う。一時的な膜だ、貼り始めると宇宙船の揺れがおさまってきた。
「全く……、とんだクソな結果だぜ。」その時だ、一瞬なにかの街がみえたのは。
「あれはナメック星……?、いや違う。おおう!!?」ナメック星のような所とどこかのショップタウンのようなものが見えたと思いきやガタガタとまた揺れ、宇宙船が落下していく気配がしてくる。カリーはなんとか舞空術で体制を維持してもう一度パネルへと向かった。
「急降下で落下してるのなんでなのよー!!!」
「お姉ちゃん!、もっと私にくっついていいんだよ!?。」
「リンはリンで落ち着いてー!」
「くそっ!、なんなんだこれは!!。とにかく緊急着陸だ!!!」ガタガタ!、と急いでパスワードを打ち込み緊急着陸モードに設定した。
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