最後の王子とかつての皇帝

「ひっでぇな〜…、まっでもサンキュー!」カリグラの方はもうこいつの兄ちゃん呼びは止められん、とあきれてそのままにしている。
「俺は兄ではないのだがな。」
「そっ、そうなのですか…?。」悟飯はキョトンとし声をかける。
「僕、あの怖いオジサンの双子かなって。」
「…似たようなのだが、違うなぁ。家族のでは無い。」流れるようにベジータの攻撃を避けていく、クリリンの方を見るとあともう少しでおわりそうだ。
「ちょこまかと虫みたいなやつらめ!!」
「虫はどっちだ、え?。羽虫。先程からぶんぶんとして一切当たらんなー」ベジータはそれに怒りの咆哮をあげてカリグラへと攻撃を仕掛ける。
「あっ!、あぶない!!。」そのときだ、ぶつかる寸前でベジータの腕がとめられたのは。
「待たせたな!、兄ちゃん!!。」悟空があいだに割って入り止めたのだ。
「だから兄ではない…、い…やもういい。」
「お父さん!」
「悟飯!!、おめぇもよくやったな!!!。」
「カカロットッ!、きさまっっ!!。ナッパめ…やられたか!!」後ろを見るとナッパが力無く倒れている。
ベジータは怒りのまま光弾を当てようと力を込める。
「チェックメイトだ、ベジータ。」ザッシュ…!、ベジータのしっぽがクリリンによって斬られ大猿から人へと戻っていく。
「こいつも要らんなぁ。…混ざって、閉じろ」パワーボールが破壊され、眩い光がなくなっていく。
「やっ、やったのか……!!。」クリリンは腰が抜けそうだと思いつつ安堵する。
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