「あぁっ！、分かった！！。」悟空はすぐ界王拳を発動しナッパを翻弄させる。
「さて、と…時間稼ぎと行くか。」ベジータがぶんっとハンマーでも回すように遠心力を活かし大ぶりで攻撃してくるがカリグラはそれを押さえつける。
おかしい、大猿になれば10倍戦闘力が上がる。なのに、この男には及ばない。
体格差は断然現在ベジータの方が大きい、なのにカリグラは片手で受止め一切そこから動かない。
「この程度か？、ベジータ。」その顔だ、その顔が腹立つのだ。時折ラディッツもうかべた、己たちを戦闘民族ではなく猿としてみなす顔。
人間にかなうわけが無い、と言いたげな見下した顔を。
「消えてなくなれ！」掴まれたならそれでいい、そのまま消してやるとまた光線を放つ。
砂煙がたつ、そこにカリグラは微動だにせずたっていた。だがそんなの予想通りだ、ベジータは高く飛び上がり半回転しカリグラを地面にたたきつけようとするが
「今度は俺の番か。」反対に腕を掴まれ、華麗に一本背負投される。
「っが！！」背中に激痛が走る。音の代わりに振動が全身に伝わる。
「どうした…？、ベジータ。地に伏せるのがそんなに好きか？？。」
「きさまぁぁ！！！、カリグラぁ！」反対にたたきつぶしてやるとつかむが、パシッと軽く叩かれるだけで転倒する。
なぜだ、何故ここまでかなわない。相手は天高く見下ろしてくる。まるで猿まわしの猿の芸のように自分の攻撃は悉くこわされる。
これがサイヤ人の限界か？、否！それはありえない！！。