最後の王子とかつての皇帝

「あっ…ああっ…!」大猿に変身した二人を見て悟空はある事実に気づく。
祖父の死…、そして武闘会の破壊。嗚呼、あの兄と名乗るやつが言っていたサイヤ人の本領発揮とはこの事だったのだ。
「…オラが、やったのか…!」
「……そういう事か、確かにお前がしたことには変わりないカカロット。だが、いまはそれをかんがえるときではない。」
「目の前のやつを見ろ、あれを街に出せば…わかるよな?。奴らは大猿の時も自我がある、このまま出せば…お前もお前の家族も死ぬぞ。」
「…ッ!!」カリグラの言葉に悟空は拳を握りしめる。そうだ、このままにはしておけない。せっかく生き残った友たちまで奴らに蹂躙させられてしまうかもしれないのだから。
「…わかったな?、カカロット。」
「あぁっ、おかげでな。ありがとな!、兄ちゃん。」
「いいからとっととやるぞ、まずは奴らを疲弊させるか。」そういいカリグラは空中へとあがり、大猿たちを見下ろす。
その姿は彼らと自分には天と地の差以上の格差があると示してるようだ。
「きさまっ、しっぽがあるのに大猿にはならないのか!。」
「俺はとっくの昔になれないようになっててな…、だがハンデにはよかろう?。え??、ベジータ。これではむしろ足りんか?。」舐めた真似を!!、とベジータは口から巨大な光線を吐き出し岩場を次から次へと破壊する。
瓦礫がカリグラへと吹き飛んでくるが、それらをかわし1つ岩をベジータの頭へとぶつけた。
「ぐぁっ!!!」
「おいカカロット、そこの真っ裸の大猿任せるぞ。」
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