最後の王子とかつての皇帝

失敬、失敬とカリグラは笑う。
「どきやがれっっ!、ナッパッ!!!。」
「わっ、わるい…ベジータ」
「あっ、あいつは……」
「すまんなぁ、カカロット。お前たちの戦いの邪魔をしてしまった。」カリグラをみて悟空は、へへっと笑う。
「おめえ、やっぱつえぇんだな。」
「…このくらい朝飯前だ。」
「やっぱ、おめえをみてると…なぜか兄ちゃんって呼びたくなるぞ。」兄貴ってやつに会ったけど、なぜだかおめえの方がそう呼びたくなるんだよなと悟空はカリグラに語る。
カリグラ本人はその言葉に嫌悪の色を浮かべた。
「はぁ…もう好きにしろ。とっとと、相手にむかいあうぞ。」
「わかったよ!、兄ちゃん!!。」だから兄ではない、とカリグラは悪態を着く。
「(勝手に言わせておくか、今回ユリウスの意識が強いのだろ)…ベジータ、それは…」ベジータがパワーボールを出した瞬間を見る。大猿になる気だ、と。
「こうなったら…大猿に変身してぶっ潰してやる!!」
「な、なんだ…!?。」
「パワーボールだ…、大猿になるためのな。」奥の手をついに使いおったか、とカリグラは呟く。
「はじけて、まざれっ!!!」途端眩い光が周りを覆い尽くす。でかい鼓動の音が聞こえてくる、ベジータとナッパが大猿に変身し始めたのだ。
「まったく…懐かしいものを出しやがるな。」パワーボールを眺めて言葉を出す、幸いなことに自分はしっぽはあるが大猿には変身できない。
魔族ともサイヤ人とも言えないような化け物になったからだ。しっぽはサイヤ人の証として残しているだけだから。
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