最後の王子とかつての皇帝

ラディッツ、ラディッツうるさいな…なんだコイツら頭までやられたか?とカリグラはためいきをつく。
ああ可哀想に、ほんとに。脳みそわたあめ野郎共が、と悪態をつきそうだとカリグラは言葉を返す。
「だったらどうするんだ?、え??。王子様よ。」いっそのことラディッツの振りをしてやろう、と。
「弟のカカロットにすら押されるなんてキサマら情けないらしいなぁ…、俺は死んだのに残念だぜ。生き返らせてくれなくてな。」
「ふんっ!、弱虫ラディッツごときがこのオレ様たちにかなうと?。」
「試してみるか??、ベジータ。」
ーー
「あいつ!、何してやがるんだ!!?。というか、ナッパとベジータ!。オレじゃないと気づけ!!!」時の巣ではラディッツによる怒号のツッコミが行われていた。いやさすがに寂しいだろ、20年ちかく付き合いのある連中誰も彼もラディッツと彼の見分けがついてないのだから。
「と、父さんも全然わかってないですね……」
「アホじゃな、ほんとに。」
「…カリグラ…!、あの人楽しんでるでしょ。」まさに気分屋、そしていたずらっ子。いや可愛いものでは無いな、と時の界王神はおもう。
ーー
「舐めやがってッ!!!」ナッパはカリグラへと大振りに殴り掛かる。
「あっ、危ねぇぞ!」悟空はカリグラへと声をかけるがその動きに目を見開く。
たった少し、ほんの少し動くだけでナッパの攻撃を避けたのだ。
「どうした、ナッパ。お疲れ気味か?」はっ、と黒い瞳はよろめいたナッパに嗤いかける。
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