最後の王子とかつての皇帝

「あの兄弟はなぁ…ちと複雑じゃから。ほれほれ、カリグラが到着したぞ。」老界王神の声と共にみな巻物へと注目した。
ーーー
「ックソッタレぇぇー!!」ベジータの怒りの咆哮と同時にギャリック砲が悟空へと放たれるその瞬間。
「なっっ!!?」ナッパの方へと急にまがりぶつかる。
「ナッパッッ!!!…、ん!!?。きっきさま!」
「おっ、おめえは……!」悟空はふとみる後ろ姿に、怒りが出るはずなのに…なんなんだと疑問が出るはずなのに…その背中に後ろ姿に何故か嬉しいような悲しいような感情が不思議と出てくる。
「兄ちゃん…!?」思わず出た言葉にうわっ、と悟空も口を塞ぐ。
「…誰がきさまの兄だ、誰が。」砂煙と同時にカリグラは姿を現し、ギャリック砲にぶつかり犬神家よろしく頭から刺さるナッパをみて鼻で笑う。
「こいつはァ、いいじゃないか。いいオブジェだ、俺は要らんがな。」
「ラディッツっっ!!、きさまっカカロットに殺されたのではないのか!!!。」亡霊が出た、と言いたげにベジータは声を荒らげる。だがおかしい、ラディッツの戦闘力はせいぜい1500そこら。一度だけナッパ以上の戦闘力を出したのは覚えてる。だがそれはまぐれだ…ベジータのギャリック砲を簡単に弾き飛ばせれるわけがない。
なのにやつは、蚊でもあしらうかのように返したしかもあえてナッパにぶつかるようにと。
「っぶはぁ!、弱虫ラディッツがいやがるとはな……いや待て、オマエその姿…おいラディッツ!!。若返ったのか!?。」
「うるさいナッパッッ!、ラディッツのやつめ…裏切りやがったか!?。」
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