久しぶり、愛しき君~第1章~

建物もだ。うん、見渡すものの限り真っ二つだ。綺麗に均等に斬れている。
「…俺がしたのか?。」
『うん、主だよ。ちなみにこれが俺様の力ね』ありとあらゆるもの、それが例え精神であろうと圧し斬る。其れが長谷部国重。祟りといえばいいかもしれない。
『腹一杯かな?。…嗚呼でももっと食いたいな…』ー喰らい足りないよ、主ーもっと、もっと寄越してくれー。ゾクッと背中に寒気が走った。いつもは飄々とした男だな、と思っていたが今本体の方に戻り己に使われて刀の本性を出したのだ。
『あんたが使わねぇなら、俺様の力で体だけ借りてベジータというやつら…斬ってやろうか?。』俺様ならばその気になれば殺れるよ?と悪魔の囁きをしてくる。
「断る。王子を斬ったところで得はあってもすぐに不本意なことがおきるものだ。フリーザは、王子を気に入っているからな。」
『フリーザも殺せばいいよ。…あっ!、獲物見つけた!!』は…?、とたん勝手にからだが動き多数の増援軍を斬っていた。血飛沫が飛んで自分にかかる度に國重はケラケラと笑う。
(俺、まさかヤバイものを手に入れてたのか?)幼い頃の勢いとは恐ろしいものだ、とラディッツは改めて思った。いまさらながら国重が妖刀や魔剣といわれる類いのものだと気づいた。
『今さらですよ主。まぁベジータとかにはいつのまにかなってましたと言えばいいっすよ。』いつのまにかですめる被害じゃねぇ!!、と心からツッコミをいれる。
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