久しぶり、愛しき君~第1章~

ターレスは三人の中では中間な年だ。カリーが一番上でラディッツがこう見えての年下だ。それゆえにターレスは、カリーとラディッツの行動を監視することがしばしばある。
カリーはマシだ、酔うことはないから。
ラディッツは…あの女探すためにはどこぞの歌のようにエンヤコラだ。何でもする。その気になればあいつは、平気で己らを捨てる。弱虫?、違う。ただの悪魔だ。
おかしい…俺はこうじゃなかったはず…。某機動戦士のパイロットのようにニュータイプが使えて見えたのかターレスは、ため息をついた。
「国重はあくまでラディッツについてる背後霊みたいなものだろ。」背後霊の割には自由だけど。女遊びするし好き勝手うろつくし。
「保護者してもいいだろ…、憑いてるのならな。」ニート霊なんか要らんわ!、働きなさい‼とカリーはお母さんのように言う。ターレスもその言葉にそいつは言えてるぜ、オレたちの負担も少なくして欲しいと同意した。
「待ってください!、俺様働いてますからね!?」すると、背後から若い男の声が聞こえてくる。カリーはすかさずそこに空になった洒瓶を投げつける。まぬけに驚く声が響き、そのものがかわしたことを現した。
「さすが戦場育ちだな…。国重」
「誉められてもなぜか喜べない!!。」そこにいたのは以前の鎧ではなく織田の家紋がついたうぐいす色をした和服を着た長谷部国重だった
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