久しぶり、愛しき君~第1章~

「…それで、ラディッツはミーティングサボってここに来たのか。」ポカン…とした表情でターレスは、カリーに問う。ここはカリーとターレスが共同で使っている家だ。基本サイヤ人たちにはそれぞれの部屋や家が渡されるが、この二人は幼い頃からの知り合いでもあるので二人で使っているのだ。カリー自身がターレスと同じがいい、と訴えたのもある。
カリーは今にでも物を壊さんばかりの不機嫌さであぁと認めた。
「俺が連れ出した。このドアホ、駄々こねやがったからな。嫌だ嫌だ、とな。」王子相手に!?、ターレスは目を見開き驚いた。
相も変わらず生意気小僧だなと。
「バカかよ…!、さすがバーダックのガキだな…」上にでさえ生意気に否と言うのは父親似だと呟く。
ベットに寝転がらされたラディッツを見ると、見事に二段のたんこぶが出来上がっている。
「似ねぇでいいとこは似やがって…、国重のやろう何が『放任主義っす』だ!」冷蔵庫から酒瓶を出して一気に飲む。カリーは、大がつくほどの酒豪だ。酒とつくならなんでものむと言っていい。遠征先の星にも制圧の間普通にバーに行くからターレスは、それだと愛着がわくぞと言うとカリーはお前アホ?と言いたげな顔をして答えてきた。『プライベートと仕事は別だ。』…お前も結構自由だぞとターレスは頭を抱えた。
3/8ページ
スキ