久しぶり、愛しき君~第1章~

惑星ベジータが滅亡してから10年近く経とうとしていた。
彼女を探すためにと数多の星に遠征に行き戦ってきた。でも、彼女は見つからない。
幼い頃に比べて己は強くなったし、身長も伸びた。今ではカリーやナッパにも近い。
ターレスを越して、今では彼から「そんなに見下したいか!」と言われている。
ツカ、ツカ…と歩いているとベジータから声をかけられた。
「ラディッツ、次の星についてミーティングをするぞ。」幼い頃は彼が少し高かったのに今では己の方が遥かに高い。それでもベジータが強く遥か上の立場にかわりないのでため息をつき答えた。
「またですか?、次はどこの星を攻めるつもりです。」
「緑の惑星623だ。…資源が豊富なとこ以外良いところはない。フリーザの気まぐれだ。」
「勝手にしてください、俺は休みますので。」どうせ、自分は彼の言うことを聞かないといけないのだから。勝手にしてろ。
「生意気だな…!、ラディッツ。ガキの時の方が聞き分けがよかったな。」
「いえいえ、俺みたいなロクな教育を受けていない下級の意見なんか天才な王子やナッパには敵わないので。ならばミーティングを円滑に進めるためにいない方がいいのではありませんか?。」大袈裟に手振りをしてベジータに言う。少し嫌みな言い方をしてだ。
「…それもそうだな。お前みたいな最下級は野垂れ死ぬ定めだ。」
「そうですねー、…でも最下級が知恵だして上を見下すのもいいかもしれませんね。」途端ベジータが、ラディッツを殴り付けようと突撃する。
すると、
「…王子、友人に手を出すのはやめてくれねぇか?。」カリーが間に入ってベジータの拳を止めた。
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