散った男

話は惑星の支配についてであった。
何でも己に、二つほど星を統治してほしいと。自分は他の星を統治するのに大変だからとだ。
そしてもうひとつは惑星ベジータは隕石で消滅したと。話を聞いたとき笑いそうになった。お前が滅ぼしたではないか、と。
だが、己はバーダックたちから息子を頼まれている。ターレスのことも。
だからあえて営業顔で残念です、と返答した。
さて…と、カリーは専用の宇宙船に乗りターレスのいる星に向かう。その間にラディッツのスカウターに連絡した。
『なんだ、カリー。』すぐに繋がった。爆発音が聞こえるがきっと、王子が派手に暴れてるのだろ。
「連絡がある。ひとつはバーダックとギネからだ。」
『……親父たちか?』意外だ、と言いたげに答えてきた。
「『゛強く生きろ″』、とな。」ー何にも屈せずに、己の思うようにーお前は俺の息子だからー。きっと、バーダックはその一言に息子を想う父の心を入れたのだろ。不器用であっても、彼なりに込めた心なのだ。ラディッツはそれに気づいたか知らずか、そうかと淡々と答えた。カリーは意を決し本題にうつろうとする。
「それともうひとつ…、王子にも伝えてくれ。」本当はナッパに言いたいが、まぁ彼にも回ってると思い言う。
「惑星ベジータが…






巨大隕石の衝突で滅んだ。その時ギネもバーダックも死んだんだ。」
『…今さっきの親父たちの言葉は遺言なのか…』
「…俺がフリーザに呼ばれたとき偶然あって頼まれた言葉だ。そうなるな。」
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